ネガティブな感情は捨てるべきか?

 もしあなたが、今かなえたい理想や夢があって……けれど、スタートを切っていなくて、どうしようか迷っているのだとしたら。

 あなたの心からネガティブな感情は手放さくなくてはいけません。

 こんな言葉、おそらくあなたは何度も見てきただろうし、耳にタコができるほど聞いて来たはず。

『もちろんわかっているさ、そんなことは!』

 なんて言いたいのではないでしょうか? そしてこうも思うでしょう。

「ネガティブよりもポジティブな方がもちろんいい、でも! 時にはネガティブな感情が自分の成長を助ける要素にもなる」と。

 正解です。

 そして、賢明なあなたはその答えを守って、二つの感情を同時に自分の中に持ち合わせていることでしょう。 

 ポジティブとネガティブ、二つの感情は、人間の二本の足のと同様にうまくコントロールすれば、どこへでも好きな所に行くことができます。歩き、走り、時には飛び越え、さらにはスキップまでして。

 しかし、このバランスを欠いている人が多いのです。

 あなたの片方の足は止まっていませんか? ここぞというチャンスの時に!

スタートはポジティブに!

 ネガティブな感情を受け入れ、その結果としてあなたの行動を阻害し、積極性を失わせてしまってはいないでしょうか? 行動をやめるための言い訳をしていませんか?

「行動」はあなたの夢を叶え、実現する唯一の手段です。行動の中でネガティブな感情を利用するのではなく、行動そのものを止めるようなことになっては意味はありません。

  • こんなことをしたらおかしいんじゃないか? 
  • こんなことをしたら笑われるんじゃないか?
  • こんなことをしたら恥ずかしくはないか?
  • 失敗するんじゃないか? 
  • 取り返しのつかないことになるんじゃないか?

 これらはすべて後ろ向きな考え、ネガティブな思考と言わざるえません。目標を達成を目指すあなたが捨てるべきはまずこの気持ちです。

 これらの気持ちをできるだけゼロにして、今すぐ歩みを始めましょう。

 では、具体的にはどのような方法を取るよいのでしょうか?

 思わないようにしても思ってしまうこと、何かやろうとすると出てきてしまうような不安は潜在意識にまで作用していることでしょう。

 これには「思考のクセ」ともいうべきものが存在しています。

 イライラすると爪を噛む、長く座っていると足を組む、本を読む時にページをめくるのはページの上から? それとも下から? 無意識の内に行うこれらの行動のように思考にも自然に行ってしまうクセがあるのです。

 それを変えるには、あなた自身が変えようと思わなくてはなりません。今変わる、今変える、という決意が必要なのです。そして決意をしたなら、それに見合うトレーニングを始めましょう。

 さあ、準備はいいですか?

心の声を聴く

 あなたが行動する時に、ここでこうしたらどうだろうか? ああしたら面白いんじゃないか? というような考えが浮かんでいる時を思い出してみてください。

 そんな時、どこからともなく心の中に声が聞こえてきませんか?

「ああ、でも、それって本当に面白いかな?」
「こんなことしたら恥ずかしいんじゃないか?」
「いやいや、そんなの簡単にできないよ!」

 これらの声は、あなたの今まさに盛り上がろうとしている気持ちに覚まし、熱気の帯びたアイディアに冷や水を浴びせるものとなっているでしょう。

 そして、同時にあなたの行動力そのものを奪ってしまってしまします。

 この声の主は誰でしょう?

 それはあなたが今までに経験してきた出来事、友人、両親、周囲の人間から発せられた言葉なのです。その否定的であなたの可能性を摘む言葉は、あなたの心の奥深いところまで浸透し、根を下ろしています。気をつけなくてはいけないことは、これらの言葉、声、考えが必ずしも正しいというわけではない、ということ。

 もしこれらの声が聞こえてきたのならば、その声に対して注意深く耳を傾けてみましょう。

 そして、その声が今のあなたに関係のあるものか、あなたのアイディアに本当に重要な意見なのかを冷静に考えてみるのです。

 もし、関係がなければ、その声を頭の中で小さくしていきましょう。

 ちょうど、テレビやラジオのボリュームを下げるようなイメージです。

 音を小さくして、確認できないくらい小さくしたならば、最終的に音そのものを消してしまうのです。これはすべて頭の中、あなたのイメージの中で行います。

 これは一種のトレーニングです。

 消してもまた聞こえるのであれば、また同様に消していきます。繰り返し行うことで、やがてあなたの中にあるあなたの行動を阻害する声はなりを潜めることになるでしょう。

 あなたにネガティブな感情を起こさせるきっかけである記憶の声を黙らせます。

 これだけでも、あなたの気持ちは大きな変化を見せるはずです。

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