うまく文章を書こうと思っても、どうしてもうまくいかない。というか、うまい人はどうしてあんなにうまいのか?
これってセンス? 才能? もともとの頭の良さ? それとも遺伝?
いえ、どうやら違うようです。誰でも、文章はうまくなります。
文章はセンスや才能のある人だけがうまくなるものではないのです……と、文章の書き方を解説する本には書いてあったりします。文章が苦手な人間からすれば、にわかに信じがたい内容ですがコツやルールをしっかり把握しておけば、あとは練習をするだけ、ということらしいのです。
その方法論としては、
- 書く内容を整理しよう。
- 取材(ネタの取集)を多くしよう。
- 文節が長くならないようにしよう。
- 完成したら2、3日置いてからまた読みかえして修正しよう。
- 専門用語をできるだけ避けるようにしよう。
- 誰に伝えるのかを想定して書いていこう。
などなどが推奨されることが多いようです。確かにどれも大事な感じがしますね。
ですが、そもそも書くのが苦手な人は、最初の段階でペンが動かないもの(もしくは入力が進まないものですよね?)書く内容を整理するとか、取材を多くしようとか、文節が……など、どれもある程度書ける人が気にするものです。
もっと、基本的な練習法はないのでしょうか?
本当に書くことのできない人、心底苦手な人が始めるのに最適なものはなんなのでしょう?
そこでおススメしたいのが「模写」ですね。つまり、まるまる書き写すことです。
絵がすごく上手い美大生ですら、モデルを見ながら絵をかき、絵を描く技術の下地を作ります。
料理を作る時も、最初から自分の勘を信じて目分量で行うよりも、レシピ本を読んでそれに沿って作っていく方がうまくいきます。
でも、文章を書こうと思った時、小学校で「教科書の文章を写してね~」ということはあまりしません。音読をさせても、漢字の書き取りはしても、文章を書き写すことは少ないはず。
となぜでしょう? しっかりとしたお手本がたくさんあるにも関わらず……習字や書道ではお手本を見ながら書き写すのに、文章はそれをしないのでしょうか?
これではいきなり自由に絵を描け、料理を作れ、というのと同じということです。それはうまいヘタの差が出るし、才能のある人物がいち早く伸び、その他の人は脱落していくでしょう。
これでは上手くなるのは難しいのです。
本当にセンスのある人、才能のある人、もしくは膨大にそのことに時間を費やせる人しかうまくなる道はないでしょう。
最初は、良い文章を書き写すことをしてみるといいのです。その中には文法はもちろん、カッコいい言い回しも、シャレた言葉も、面白い展開もオチも用意されているのですから。
自然に、それらを習得していくことができます。
もしうまい文章を書き写すだけで、文章がうまくなるのだったら
こんなに楽なことはありませんよね?
さっそく始めてみませんか?
やり始めれば、間もなく、上達を感じることができるはずですよ!
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