自分の心を前向きにする

 あなたは一人でいる時、独り言を言ってしまうことはありませんか?

 もちろん、独り言を言うのは全然かまいません。だって、そんなことはみんなが言うことだし、自然なことですから。問題は、あなたが独り言を言う時の内容です。思わず、どんなことを言っていますか?

特に何気ない独り言には注意を払わなくてはいけません。

「だめだったか」「できないかも」「無理そうだ」

 もしこれらの言葉をあなたが発しているのだとしたらすぐに言い換えるようにしましょう。

 独り言は他人が聞いていない場合も多いですが、自分は絶対に聞いています。そして、その言葉を聞いたことにより自分で自分に暗示をかけてしまうことになるのです。

 あなたの夢、実現したい願望があるのだとしたら、それに対してマイナスの言葉を繰り返してはいけません。そんなことをしていては、チャレンジした結果、失敗をして反省をしても、失敗したというイメージをいつまでも引きずっていては成功することはできません。

 成功するためには、まず成功のイメージを抱くことが大事。

 でも、自分でダメだとかと、できないなど言っていてはイメージを抱くことは難しいものです。だからこそ自分の限界を作るような言葉を、自分の中から消していくことが大事なのです。

「成功する」「できる」「楽勝だ」

 他にもあなたを振り立たせる言葉があるはずです。あなたを前向きにし、あなたの心を目標に向かわせる言葉を自然に口がでるようにしていきましょう。

 あなたの言葉は他でもあなた自身が聞いているのです。

言葉を変えれば、人も変わる

 いい人、優しい人、思いやりのある人、友人の多い人、社交的な人、運動神経のいい人、歌の上手い人、アイデアマンで発想が豊かな人、家庭的な人……

 もしくは、

 人前に出るのが苦手、歌が苦手、友達は少ないけど、数少ない人と深く付き合うタイプ、運動は苦手で、本を読むのが好きな人、家の中は散らかっていることが多い……

 あなたもどれかの要素を一つは持っていることでしょう。

 あなたが持っている性格や特徴、行動や考え方、得意なもの不得意なもの、それらはすべてあなた自身が持っている自分のイメージによって決められています。

 こんなことが得意、こんなことは苦手、それらを決めているのは才能やセンスではなく、あなたが自分自身に抱いているイメージによるものなのです。

 考えてもみてください。

 いくら仕事ができる人がいたとしても、絵が上手い人、演奏の上手い人、社交的な人がいたとしても、みんな同じ人間です。そして、当たり前のことですが、誰にとっても一日は24時間しか与えられていません。

 どうして、差が生まれてしまうのか? 得意不得意が生まれてしまうのか? それはあなたがこれは得意であると思い、これは不得意であると思っているからにすぎません。

 では、そのイメージ、はどこからやってきたのでしょうか?

 あなたが苦手と思っていることを一つ思い浮べてください。

 いつから苦手だと思ったのでしょう?

 私にも苦手だと思うことがあります。しかし、最初はそれに対して興味を持って取り組もうとした記憶もあるのです。

 ですが、ある一定の段階でその出来事から離れたい欲求を持つようになります。それはなぜなのか? それは周囲の声でした。

 下手だな、不器用だな、向いていないよ、センスがない、才能がない……そんな心無い言葉が私の心に苦手意識を植え付けてしまったのです。

 本当は、好きだったはずなのに。上達が少し人より遅かっただけかもしれないのに。続けていれば、今ほか人よりも出来るような事と同様に、それも出来るようなったかもしれないのに。

これは誰しもが経験をしています。

 得意不得意は元々は存在しないのです。

 そのことに興味が沸けば、その分野で好きなだけ能力を獲得し、伸ばし、心から楽しめることが可能であり、その資質も才能もすでにあなたには備わっています。

 興味を持った、それが何よりも証拠と言えるでしょう。

 問題は周囲の大人や友人などに植え付けられた自分の印象、イメージです。

 これを打破しなくてはいけません。

 これを打破すれば、あなたは自分のなりたいものになれ

ポジティブな思考を身に着ける。

 これは自分の行動を促す上で大変重要なことです。

 でも、どうしてもネガティブな感情が思い浮かんできてしまったり、囚われてしまったりする、と言う人もいるでしょう。どうすれば、そのよくない思考の習慣から抜け出し、常に前向きな思考を維持できるようになるのでしょうか?

 もちろん、ただ思っているだけ、ただ心に決めているだけでは充分とは言えません。

 そこで一つトレーニングを提案したいと思います。

 この方法はすでをご存知の方もいらっしゃいと思うし、すでに使い古されたものだと感じる方もいるでしょう。ですが、確かな効果のあるものです。

 ぜひ、継続的に行ってみてください。少なくとも一か月。朝起きてこれをしてみてください。効果は保証します。

 その方法は「感謝をする」ということです。

 今から紙とペンを用意し、10個ほど感謝リストをまとめてみてください。

 人は感謝をしながら、ネガティブに考える事が難しいのです。

 わずか10個ですが、何かに、誰かに、感謝することであなたの気持ちは前向きになっていくことでしょう。

 これは、自分の気持ちをポジティブに保つ、という事と同時にネガティブから離れるトレーニングでもあります。さらに、普段は気が付かないような想わぬことに気が付くかもしれませんね。そうすれば、一石三鳥にもなる素晴らしい方法と言えます。

思いつかなくても探して書く

 実際に行ってみると、慣れないうちには「そんな10個も書けないよ」と思うかもしれません。そんな時は深く感謝した心を動かされたことだけでなく、何気ないものにも感謝の意を示すことにしましょう。

 例えば、あなたが今日健康であり、どこも痛い場所も辛い場所もないのであれば、健康に感謝しましょう。また、その健康はどのようにして守られているのでしょう?

  • あなたのご両親が強い身体を与えてくれたから?
  • あなたのことを想い食事を気づかってくれる家族がいたから? 
  • 風邪を引かない部屋に住むことができたから?

 すると、今の仕事があること、収入があることにも感謝ができます。

 どのような些細なこと、当たり前のことでも構いません。

 まず、感謝してみましょう。その事自体があなたを成長させるのです。

 そして、それが自分のイメージを変え、言葉(独り言)を変えていきます。

 変化をしていく言葉は、無意識レベルであなたの自己イメージを変えていきます。

 このサイクルをつくることが重要です。今すぐ、始めましょう。あなたならできます。

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