文章を書くと言えば、いろいろな書き方があるし、迷ってしまいますよね。
硬い文章から柔らかい文章、古典的な感じにしたり、新聞記事のような感じ……
いろいろな書き方があると思いますが、文章の書き方などの本を読むと圧倒的に多いのは
「話しているように書きなさい」
というもの。
この「話すように」というのは友人や親しい人と話す時のようなイメージで、文章でもかしこまらずに書いた方がいいよ! ということのようです。
例えば、
物語は→語り部が語るように
コピーは→セールスマンが売り込むように
エッセイは→誰か特定の人物に話しかけるように
という感じになると思いますが、この話し言葉で書くというのは簡単なようでいて意外と難しかったりします。
文章を書く時には、特別そんな必要もないのに構えてしまいがちだし、何かうまいことを書かないと、と思ってたりしてしまいます。
とはいえ、普段使う言葉に近く、会話の感覚に近い方が頭に入ってくるのも事実。できれば、これをマスターしたいですよね。
文章では、視覚的に残っているので学習がしやすいですが、会話は基本的に残りませんので、意識的に耳を傾けるようにしておかなくてはいけません。
音を文字にする難しさ
文章にはこちらから抑揚をつけることができません。
すべて読み手の頭の中に委ねられています。
漫才などのツッコミを見ていると
「うまいことを言っている!」
という場合と、言っていることは普通なんだけど
「言い方が面白い!」
というものがあったりします。
この「言い方が面白い!」という方は文章で表現するのが難しいわけです。
せいぜい「!」や「!!」をつけて強調したり、もしくはそこだけ
文字を大きくしたり(大きな声で言っているイメージで)
(≧▽≦)や( ゚ ρ ゚ )ボーのような顔文字で勢いをつけたりして視覚的な演出するしかありません。
自分の解釈と相手の解釈には差が出る
書く側としてはこれを気をつけなくてはいけません。自分の頭の中では理想の言い方をしているので面白いけど、読み手にはそれが伝わらない! ということがよくあるからです。
会話の中では抑揚のつけ方で面白さだけでなく、意味合いも変わってしまうこともあるからです。えっ? 想定したことと違う風に伝わっている?
こんな誤解をあなたも経験したことはあるのではないでしょうか?
メールやLINEで会話をしていたら、そんなつもりはないのに相手が怒っていた、とか、会話がすれ違っていた、などです。もちろん、その逆も。
友人や直接会う機会のある人、あなたの人柄を知る人との会話でも誤解は起きる。ということは、会うことのない人の間ではもっと伝わらない可能性がある、ということです。
伝えたいことを相手の言葉で伝えられたら……
この誤解を生まないためにも、ターゲットとなる人たちがどんな風に話をしているのか把握をしたいものです。
○○(笑) ○○WW ○○草
例えば、すでに年代でこれらの表現は違いますし、抱く印象も違います。
さらに、どれも「笑う」を表現したものですが、文章をやわらかくしているのか、相手をあおっているのか、皮肉を込めているのか、解釈も様々です。
あなたの意図は何なのか? 明確にわかるようにしておきたいものです。
相手の使う言葉、使う表現、その意味合い、それをできるだけ知っておきたいものです。
そうすれば、自分の意図をしっかりと伝えられるはずですから。
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